忙しさにかまけて放っておくと、どんどん体は鈍っていくんで要注意。
・フィットネスクラブに通い始めた同僚の話
トレーニングを始める前は約90㎏あった体重から4㎏減という仕上がりで臨んだ健康診断の結果は概ね良好だった模様。何より自腹での再検査を免れたことがよっぽど嬉しかったらしい。
しかしその喜びようは見ていて、どうも素直に祝福してやれない、誰もが心に宿している嗜虐心を刺激するような印象を受けたので
「その程度で満足するな、4ヶ月もの期間で90㎏の体重に対して4㎏の減量幅は誤差の範囲だから」とツッコみを入れ、トレーニングの内容と食生活においてまだまだ改善すべき点があるはずだと言ってやると…なにやらバツが悪そうな顔をして、これからは通えなくなりそうだと言うではないか。
なんでも、異業種の営業職に転職するんだとかで、しばらくは仕事で忙殺される日々を送ることが約束されているのでトレーニングどころではなくなると言うのだ。
わたしからは、そりゃ残念だね…としか言いようがなく、同僚のダイエット計画は思わぬ形で幕を閉じたのであるが…わたしの周りでは、このような仕事が忙しくて他のことに手が回らない働き者が増殖している。自分をよそに周りがやけに慌ただしい今日この頃、気がつけば一年の三分の一が過ぎていて(早い…)、今のシーズンは環境が変わり新しい生活の始まりがきっかけで長年続けてきたスポーツから長期離脱もしくは事実上の引退なんてことはよくあると思う。
学生時代は部活でバリバリに運動していた知人が何人かいるが、いずれも社会人になった途端に継続してきたキャリアが途絶えても、長年続けてきたスポーツに全然執着してない人が多いような気がする。
そういうもんだろうか。完全燃焼できたからもう未練は残ってないとか、キツいシゴきや指導者や先輩共から理不尽な扱いを受けたり、今となっては良い思い出だと振り返るにはまだ早すぎるとか…いずれの理由にせよ、ブランクを空けるのはもったいない。
部活っていうと、やたら走らされたり腕立てや腹筋などを天文学的な回数をやらされたり根性一辺倒のトレーニングをさせられる…だとか、体育会系の世界に身を置いたことの無いわたしはネガティヴなイメージを浮かべてしまうが、もしそれ程の圧倒的な運動量をこなしたとして、せっかく培われた体力も不摂生で運動習慣の貧しい社会生活を送るうちに確実に衰えていくし、おまけに腹だって出てくるに決まってる。時は残酷。
学生時代やっていたスポーツじゃなくたっていい。何事も始めるのに遅過ぎることはないかもしれないが、こと運動に関してはそうは言い切れまい。始めるに若い方がいいに越したことはない。「おまえら頭は生きている内に使うんだぞ〜」と高校の先生がよく言っていたが、体こそ自由に動かせる内に使った方がいい。
止まっている物を動かす時が一番エネルギーを使う。新たに習慣を取り入れたり何か始めるのってパワーがいるものだ。だが何もしないままではブランクはズルズルと続く一方である。スポーツが歯磨きや入浴と同じくらい当然の習慣として生活に浸透させよう。そこに熱意が無くても、なんとなくそうしたいからそうするように。
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