前述までは減量と最終調整のプロセスについて淡々と触れて参りましたが、この章はポージングについて心理描写濃いめに書き連ねます。
・ポージングもうええわ…
ポージング超大事だと分かっていながらも、結果として疎かになりました。振り返ってみて、反省点はあるんですが…次回、コンテストに出場する機会があったとしてトレーニング、食事制限、日焼け…と日常生活に加えて、やること気にすること盛り沢山の多忙な減量期において、前回以上にポージングに重きを置くかというとそうはしない…てか、できないと思います。もう完全にキャパオーバーです。
そもそもステージに立ってポージングとか柄じゃないんです(震え声)。でも、その代わり体はバッチリ仕上げるぞと。勝負事なんだから、どちらにも偏ることなく準備するのが当たり前なのは百も承知ですが、いっぱいいっぱいでしたから…
まず体は仕上がっていることを前提として、これで評価されないんだったら、しょうがね…と割り切れるくらいの自己評価の水準は満たせたかなと。あれ以上の努力はキャパオーバーにつき、時間的にトレーニングの比重を軽くした分を費やさなきゃならなかったと思うので後悔はありません。
フリーポーズは良い経験になりました。センス無いながらも悩んで自分なりのテーマを見つけてオリジナルを生み出せましたし。まあ、知らんがなっていう自己満の極みなので、詳しいところは割愛します。
・大会運営主催のポージングセミナーは審査基準を理解する上で一度くらいは参加しとくといいかも。
ビギナー編、応用編…と、「参加すればするほど上手くなっちゃうよ〜」「出ないと差をつけられちゃうよ〜」とだいたいどこの団体も商売っ気強めです…が、ある程度は必要経費と割り切って出費を覚悟しましょう。その方が身になると思います。
団体によってはフィジークからの派生とはいえ独自の競技コンセプトを掲げているところもあります。競技の様子はyoutubeなどで確認できますが、百聞は一見に如かず、百見は一触に如かず(?)、セミナーを受けると色々と収穫がありますし、大会で実際にジャッジを務める人が講師となって教えてくれるなら非常に参考になります。
その団体はフロント・サイド・バックとポージングをする中で、割と動きを取り入れることが評価の対象となる審査基準が独特で、また通常フィジークでは減点となる頭上に手を掲げる動作が許されていて、それはやってもやらなくてもどちらでもいいのですが、逆にやらなければ他と比べてポージングがワンパターンな印象を与えかねません。
しかし、ポージングにかける情熱が人並み外れて淡白過ぎるということを前年度のコンテスト出場経験を通じて自覚しているわたしは…
「もっと動いて」とアドバイスされれば
(ああ、動きたくねえなあ…そんなに動いたらみえないんじゃ? 止まっててやっから、よく見とくれよ…)
「もっと手を上げたポーズのバリエーションを」
これに対しては
(上げたくねえんだよなあ、ダブルバイセップスとかやったら怒られるのかな…)
やる気が無いことはないんですけどねー…、これじゃ熱のこもった指導に心ん中で悪態ついてるだけですね笑
最近は、優勝経験が豊富で実績を積んだ選手がポージング指導をパーソナルでやってくれたりしていますので
一から規定ポーズを学びたいという人も、どんなフリーポーズにしようか相談したいという人もパーソナルで教わった方が近道かしれません。
というのも
ある日、本番と同じ形式でフリーポーズをこなしてダメ出しをして頂けるということで、わたしの番が終えたら
「うん、規定時間内に収まってる。はい次」
(は? それだけかよ!? お、おい、もっとなんか言うことあんだろッ!)
ということがありました。
可もなく不可もないくらいの完成度のものを見せられた時の人の反応というのは、案外そんな程度なのかもしれません。いいんじゃない?くらいの。
(にしても、決勝に進むことを見据えた中級者以上が対象のセミナーなんだから、規定時間内にきっちり収めてくるなんて当たり前じゃん)
実はその時、たまたまタイミングが悪く、メインの講師の方ではなくコンテスト出場経験は無いしトレーニングも少々やるくらいだけど、目は肥えてるから任せてよ!と謎に自信ありげだけど、客観的に見たら説得力無さげな大会オーガナイザー(?)みたいな立場の人が代わりに見て下さるという状況で、この人で大丈夫かしら…と心配していた矢先、見事に適当に一言で流されましたので、やっぱり実績のある方からマンツーマンで教わっとくんだったなと少し後悔しました。
しかし、運営と直接コンタクトを図れたり他の参加者と接する機会があったりと他にメリットもありますので、セミナーにはセミナーの活用の仕方があると思います。
・プレアクションとはなんぞや
大会に出るようになり本格的にポージングについてスタディしていく内に、よく耳にするようになった単語があります。それはプレアクションです。何のことかというと、ポーズからポーズに移行する時の「連結動作」だそうで「予備動作」でもあるのかなとわたしは捉えています。その人のクセだったり個性が表れる、カッコよけりゃジャッジにウケるしダサけりゃ悪目立ちしてしまうセンスが問われる重要な部分です。
ダンスの経験がある選手は、なかなか手の込んだフリーポーズを披露してました。初めて見たときは、ありゃ完全に振り付けやん…と開いた口が塞がりませんでした。抜群に見栄えが良いのですが、あれを模範とし推奨されたら、たまったもんではないです。ダンススキルゼロなわたしには立つ瀬がありません。
どんなに軽やかに流れるようなポージングを他人がやっているのがカッコよくて高く評価されていたとしても、それはわたしには無い資質なので真似たところで裏目に出てたことでしょう。やってみて、イケてんのかダサいのか客観的に判断しないといけません。セルフじゃ自信無いなら、それなりに精通している人に見てもらったらいいと思います。
・これからコンテストに挑戦する全ての人の健闘を祈って
ポージングはぼちぼちやるより、早めに!
大会当日から逆算して、早い内から準備した方が良いと思いました。フリーポーズは特に早く考えておいて、たくさんやり込んだ方がいいです。所詮は素人が見様見真似でやることなんで、鈍臭く見えて当然。でも膨大な反復を重ねれば熟練度が上がって、それなりに様になってきます。頑張ってください。
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